- ウェブデザイン技能検定3級を受けたいけど、勉強時間はどのくらい必要?
- 独学でも合格できる?
- おすすめな勉強方法や参考書も知りたい!
そんな疑問や不安をお持ちの方は必見です。
本記事では、実際にウェブデザイン技能検定3級を取得した私が、体験談を交えながら、以下の内容をわかりやすく解説します。
Webデザイン未経験・初心者の方でも安心して学習を始められるよう解説しているので、ぜひ参考にしてください。
ウェブデザイン技能検定3級の試験内容

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する国家資格であり、Webに関する知識と技能を評価する試験です。
試験は、毎年5月、8月、11月、2月の年4回で実施されます。
ここでは、以下の2つのポイントを中心に、ウェブデザイン技能検定3級の試験内容を解説します。
出題範囲と形式
ウェブデザイン技能検定3級は、学科試験と実技試験の2部構成で実施されます。
具体的な出題形式は以下のとおりです。
- 学科試験:○×問題10問+四肢択一式15問の計25問(試験時間45分)
- 実技試験:6つの課題の中から5つを選択して解答(試験時間60分)
実技試験では、HTMLやCSSを用いた簡単なウェブページの作成や、既存コードの修正、フォルダ構成の整理など、実務に即した課題が出題されます。
また、学科試験の出題範囲は以下のように多岐にわたります。
- インターネット概論
- WWW法務(知的財産・著作権など)
- ウェブデザイン技術・ウェブ標準
- ビジュアルデザイン、アクセシビリティ
- サイトの設計・構築・運用管理、安全衛生 など
このように、Web制作に関わる幅広い基礎知識が求められる内容となっています。
合格率と難易度
ウェブデザイン技能検定の合格率は、公式サイトが公表しているデータによると以下のとおりです。
受験者数 | 合格者 | 合格率 | |
---|---|---|---|
2023年度(第3回) | 807 | 634 | 約78.6% |
2023年度(第4回) | 760 | 557 | 約73.3% |
2024年度(第1回) | 538 | 360 | 約66.9% |
このように、直近3回の平均合格率は約72.9%となっており、国家資格の中でも比較的合格しやすい部類に入ります。
また、出題される内容も基礎的な知識と技能が中心のため、独学でも十分に合格を目指せるレベルです。
ただ、合格率が高いからといって気を抜いてはいけません。
特に学科試験では、毎回初めて見る問題が数多く出題される傾向があるため、過去問だけでは不十分になることがあります。
そのため、過去問だけに頼らず、基礎からしっかり対策しておくことが大切です。
ウェブデザイン技能検定3級の勉強時間はどのくらい必要?

ここでは、ウェブデザイン技能検定3級の合格に必要な勉強時間を、客観的な目安と体験談をもとに解説します。
合格までに必要な勉強時間の目安
ウェブデザイン技能検定3級の合格に必要な勉強時間の目安は、以下のとおりです。
- 未経験者:40〜60時間程度
- 実務経験者:20〜30時間程度
未経験者は、まずHTMLやCSSの基本構文を理解し、専門用語や操作に慣れる必要があるため、まとまった学習時間が必要です。
一方で、業務で少しでもHTMLやCSSに触れた経験がある方であれば、過去問を中心とした効率的な学習で合格を目指せます。

自分のスキルレベルを正しく見極め、それに合わせて計画的に学習を進めましょう!
【体験談】Web業界初心者だった私の勉強時間
Web業界に転職して約5か月で受験した際に、私が費やした勉強時間は約25時間でした。
仕事では、HTMLやCSSを少しいじる程度で、実務経験としてはまだまだ浅い初心者レベルです。
スケジュールとしては、10時から19時半まで仕事をし、帰宅は20時ごろ。
毎日、就寝前の23時から30分〜1時間ほど勉強時間を確保し、1か月間継続しました。



ただ、わずかでも実務経験があることは、理解の助けになったと感じています!
そのため、単に知識をインプットするだけでなく、実際にHTMLやCSSを書いてみることで、Webデザインの理解が深まるでしょう。
ウェブデザイン技能検定の勉強におすすめの参考書やサイト
1冊ですべて身に付くHTML&CSSとWebデザイン入門講座


この参考書は、2019年〜2024年の5年連続で売上第1位を記録し、シリーズ累計40万部を突破したベストセラーです。
HTMLとCSSの基礎からウェブサイト制作の流れまで幅広く学べるため、ウェブデザイン技能検定3級の学科・実技どちらの対策にも適しています。
さらに、実際にWebサイトを制作する実践形式の課題もあるので、手を動かしながらスキルを定着させられます。



説明もわかりやすく、未経験で初めて読んだ私でもスラスラ読み進められました!


ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集


「ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集」は、試験の出題形式や解答の型をつかみ、効率良く合格を目指すのに最適です。
学科・実技ともに7回分の過去問が収録されているため、多くの問題をこなしていくことで、理解度が増し、合格できるモチベーションも高まります。
実技に関しては、本番と同じ形式の問題が収録されているため、この1冊をマスターできれば確実に合格できます。



約130ページと薄く、解説もわかりやすく書かれているので、勉強の途中で挫折する心配もありません!


公式サイトの過去問と練習問題
公式サイトの過去問と練習問題に取り組むのも、非常に効果的です。
過去問は直近3回分の試験問題がまとめられており、出題傾向の把握に役立ちます。
実技試験の練習問題に関しては、本番とは形式がやや異なりますが、解説付きで知識として定着しやすいでしょう。
ウェブデザイン技能検定3級に独学で合格できた効果的な勉強方法


最後に、独学でもウェブデザイン技能検定3級に合格できた勉強方法を3つ紹介します。
1つずつ勉強時間ふまえながら説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
参考書を読みながらWebサイトを実際に作ってみる(試験1ヶ月前~3週間前)
まず、「1冊ですべて身に付くHTML&CSSとWebデザイン入門講座」という参考書を使用して、HTMLとCSSの知識を身に付けました。
解説はわかりやすいのですが、実際にコーディイングをしないとそのコードの意味や使い方もわからず、試験や実技にも活かせません。
そのため、私は100%覚えようとはせず、まずは1周サッと読み流し、実践課題であるWebサイトの作成に重点を置いて取り組みました。



手を動かすことでWebサイトが形になっていく達成感もあり、勉強が意外と楽しくなりますよ!
過去問題集を解く(試験3週間前~1週間前)
HTMLとCSSの基礎が身に付いた後は、「ウェブデザイン技能検定3級 過去問題集」を2週間かけて解きました。
学科と実技で勉強方法が異なるので、それぞれの進め方をご紹介します。
学科試験
学科は、過去問題集を3周しました。
過去7回分もあると聞いて、「1周するのも難しい」と思っていましたが、1回につき30分以内で解けるため、想像以上にサクサク進められます。
ただ、解くだけでは効果が薄いので、間違えた問題には「×」、正解しても理解が曖昧なものには「△」をつけて復習していました。





この意識のおかげで、寝る前に1回分だけ解く習慣でも、効率よく知識を定着させられたと実感しています!
実技試験
実技は、過去問題集を1周するだけで済みました。
全7回分の出題形式がほぼ同じで、毎回似た内容をコーディングするため、繰り返すことで自然と手が慣れていきます。



ただ、同じことの繰り返しでやや飽きてしまったので、正直3回分だけでも十分でした。
公式サイトの過去問と練習問題を解く(1週間前~試験前日)
試験本番までの最後の1週間は、公式サイトで公開されている過去問と練習問題を活用しました。
学科試験の過去問には解答がないため、間違えた問題はスマホで調べ、納得できるまで繰り返して計3周解きました。
実技試験では、形式が異なる練習問題を使い、以下の動画を参考にしながら理解の抜けがないか最終チェック。



コーディングエディタの操作やファイルの作成方法までわかるので、学習の助けになりますよ!
まとめ


今回は、ウェブデザイン技能検定3級の合格に必要な勉強時間やおすすめの参考書、効果的な勉強方法を解説しました。
最後に、記事のポイントをおさらいしましょう。
- 未経験者:40〜60時間程度
- 実務経験者:20〜30時間程度
ウェブデザイン技能検定3級は国家資格ですが、合格率は約70%と高く、比較的取りやすい資格です。
未経験からでも、1ヶ月の学習期間があれば、十分に合格を目指せます。
また、資格の学習を通して得られる知識やスキルは、実務でも活かせるので、Webデザインの仕事に少しでも興味がある方は、ぜひこの機会に学習を始めてみましょう。
Webデザイナーなど、Web業界への転職を目指している方は、以下の記事もチェックしてみてください!




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