ウェブデザイン技能検定は意味ない？メリットや向いている人も解説！

このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

検定の特徴を理解せずに取得しても、期待する効果が得られないことはあります。

しかし、考え方や活かし方によっては、十分に意味のある資格です。

本記事では、ウェブデザイン技能検定3級を取得した私が、意味ないと言われる理由や取得するメリットを解説します。

これからウェブデザイン技能検定の取得を考えている方や、Web業界への転職を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

ウェブデザイン技能検定の概要

ウェブデザイン技能検定は、厚生労働省が認定する国家資格で、Web業界では数少ない公的なスキル証明として知られています。

試験は「学科」と「実技」の2部構成で、インターネットの基礎知識からHTML/CSSのコーディング、アクセシビリティなど、Web制作に必要な幅広い分野が問われます。

また合格すると、「ウェブデザイン技能士」と履歴書に記載できるため、資格としての正式な証明にもなるでしょう。

等級は1級・2級・3級に分かれており、未経験者から上級者まで、レベルに応じて受検できます。

ウェブデザイン技能検定は意味ないと言われる理由

「ウェブデザイン技能検定は意味がない」と言われることがありますが、その背景にはいくつかの共通した理由があります。

ここでは、実際に検定を受けた私の体験も交えながら、その主な4つの理由を詳しく解説します。

独占資格ではない

ウェブデザイン技能検定は、特定の業務を独占的に行える資格ではありません。

つまり、この資格を持っていなくても、WebデザイナーやWebエンジニアとして働くことは可能です。

求人情報を見ても、「ウェブデザイン技能士の資格が必須」と記載されているケースはほとんど見かけません。

そのため、「意味がない」と言われてしまうのも納得できる部分があります。

実績の方が評価されやすい

Web業界では、資格よりもポートフォリオや実績が重視される傾向があります。

そのため、過去の制作物やデザインスキルを示せる成果物がその人のスキルの証明になるのです。

このような現場重視の傾向が、「資格だけでは評価されにくい」と言われる理由のひとつです。

難易度が低く、取得しやすい

ウェブデザイン技能検定は、国家資格の中でも比較的合格しやすい部類に入ります。

実際に、中央職業能力開発協会が発表している合格率は以下のとおりです。

試験回	合格率
2級（2024年度 第1回）	約39.9％
3級（2024年度 第1回）	約78.6%

特に、3級であれば独学でも十分合格が可能で、初心者向けとしても広く紹介されています。

一方で、誰でも取れる資格と見られることも多く、転職のアピールとしては弱いデメリットも存在します。

取得にかかる費用が高い

もうひとつのハードルは、資格取得にかかる費用の高さです。

ウェブデザイン技能検定の受験料は以下のとおりです。

	学科（税込）	実技（税込）	合計（税込）
1級	8,000円	25,000円	33,000円
2級	7,000円	16,000円	23,000円
3級	6,000円	8,000円	14,000円

さらに、私が受験した3級では、参考書代として3,190円（税込）を追加で支払っています。

初心者向けの資格としてはやや高く感じるでしょう。

資格取得までにトータルで2万円近くかかるため、「コストに見合わない」と感じる人がいても不思議ではありません。

ウェブデザイン技能検定のメリット

ウェブデザイン技能検定を取得するメリットは以下の2つです。

国家資格として信頼性が高いスキル証明になる

ウェブデザイン技能検定の最大の魅力は、合格することで「○級ウェブデザイン技能士」と名乗れる点です。

この資格は国が認定する正式な肩書きであり、特に未経験者やポートフォリオに自信のない方にとっては、スキルを客観的に証明する強力な材料になります。

企業側にとっても「Web制作の基礎をきちんと理解している」信頼感につながるため、採用の場で一定の評価を得られる可能性が高い資格です。

実践的な知識とスキルを身につけられる

ウェブデザイン技能検定では、HTMLやCSSによるコーディング、簡単なWebサイトの構築など、実務に直結するスキルを段階的に学べます。

特に3級では、Web制作の基礎となる知識や操作を体系的に身につけることが可能です。

さらに2級以上では、PhotoshopやJavaScriptといった制作現場でよく使われるツールや技術も試験範囲に含まれており、より実践的な力を養えられます。

単なる座学ではなく、実際に手を動かして学ぶ内容なので、勉強そのものが現場経験につながるのが大きな魅力です。

ウェブデザイン技能検定はどんな人におすすめ？

ウェブデザイン技能検定の受験は以下の人におすすめです。

就職・転職でアピール材料が欲しい人

Web業界への就職や転職を目指す人にとって、資格をひとつ持っているだけで第一印象が変わることもあります。

ウェブデザイン技能検定は、国に認められた正式な資格であり、履歴書に記載することで基礎知識があることを客観的に伝えられます。

とくに実務経験やポートフォリオが少ない人にとっては、自分の学習姿勢や成長意欲を示す有効な手段になるでしょう。

業務に活かせる知識やスキルを身につけたい人

WebデザイナーやWebエンジニア業務など、現場で手を動かす職種にとっては、基礎知識だけでなく「どう使うか」も重要です。

ウェブデザイン技能検定では、コーディングやアクセシビリティ対応といった実務に直結する内容が出題されるため、現場で求められる視点や考え方を学べます。

試験範囲に沿って学習を進めることで、日々の業務で曖昧だった部分が整理され、作業への理解と自信が深まるのを実感できるでしょう。

Webサイトの制作・運営に関わりたい人

Webサイトの制作や運用に関わりたい人にとっても、ウェブデザイン技能検定は役立ちます。

サイト制作の基礎から運用に必要な知識まで幅広く学べ、実際にWebサイトを作りながら必要なスキルを効率よく身につけられるからです。

具体的には、以下のような場面で活用できます。

私も個人ブログの運営にこの資格を活かしており、コンテンツの内容だけでなく、ユーザーが離脱しにくいデザインについても考えられるようになりました。

このように、副業やビジネスとしてWebサイトを活用したい人にとって、有益な資格といえるでしょう。

ウェブデザイン技能検定に関するよくある質問

ウェブデザイン技能検定の有効期限は？

有効期限はありません。更新も不要なため、一度合格すれば資格は生涯有効です。

ウェブデザイン技能検定3級の勉強時間は？

未経験者で40〜60時間、実務経験者で20～30時間程度の勉強時間があれば合格可能と言われています。

ウェブデザイン技能検定2級をいきなり受けることは可能ですか？

実務経験または同等の知識があれば3級を取得していなくても2級から受検できます。

まとめ：ウェブデザイン技能検定は目的次第で意味あるものになる

今回は、ウェブデザイン技能検定が意味ないと言われる理由や取得するメリットを解説しました。

最後に、記事の重要なポイントをおさらいしておきます。

このようにウェブデザイン技能検定に対してネガティブな意見もありますが、学び方や活かし方を工夫すれば、十分に価値のある資格だと言えます。

ウェブデザイン技能検定を意味あるものにするには、「何のために学ぶのか」「どう活かしたいのか」という目的意識が重要です。

目的が明確であれば、資格取得の過程そのものがスキルアップにつながり、結果として自信や武器になるはずです。

まずウェブデザイン技能検定3級の取得に挑戦したい方は、以下の記事で勉強時間や効率的な学習方法を詳しく解説しているので、ぜひ参考にして一発合格を目指しましょう！